扇子(オリジナル扇子)の構造
最近は扇子(オリジナル扇子)にも様々なものがありますが、基本的な構造は昔から変わっておらず、いくつかのパーツで構成されています。
まず基本となるのは、一般に竹や木で作られている棒状の部分。これを『骨(ほね)』といいます。この骨の中で最も外側に位置する部分が『親骨(おやぼね)』と呼ばれる部分です。これらの骨や親骨を根本で固定する釘が『要(かなめ)』。これらでできた骨組みに貼る紙や布の部分が『扇面(せんめん)』になります。どんな扇子(オリジナル扇子)もこれらの4つの部分で構成されています。
骨(ほね)
人間でも骨がすべての基本になると同じように、扇子も『骨』の部分がしっかりしていないといけません。
通常、扇子の骨は竹製や木製のものが多いようです。中には、象牙(ぞうげ)や鼈甲(べっこう)で作られた物や、武術で用いられる『鉄扇(てっせん)』などのように鉄などの金属を使用する場合もありますが、たいていの場合は竹または木で製作されます。
骨の形は、一見すると一枚の板のように見えますが、実は先端に向かって細くなるように加工されています。
この骨の本数はサイズによって多少異なりますが、通常は14~20本前後で、一般的に骨の多い扇子(オリジナル扇子)よりも14本前後の骨の少ないもののほうが使いやすいといわれていますが、骨の数が多い扇子の場合、骨は風を作り出す構造としての役割と果たしていることも多々あるようです。
親骨(おやぼね)
骨の中でも最も外側に位置する骨を『親骨』と呼びます。通常の骨は先端に向かって細くなるように設計されていますが、この親骨は逆で、先端に向かって広くなる形状になっています。また、扇子(オリジナル扇子)の親骨を内側へ向かって反るように加工することで、閉じた扇子が簡単に開かなくなります。
この親骨の部分は、扇子(オリジナル扇子)のデザインを決める重要な部分となります。高級な扇子になると、この親骨に漆塗りや蒔絵などの細工が施されていることもあります。また、最近は、オリジナル扇子の『扇面(せんめん)』への印刷以外にも、親骨の部分に名入れする「名前入りの扇子(オリジナル扇子)」がノベルティーなどに使われています。やはり、扇子(オリジナル扇子)を閉じた時に見えるほとんどの部分は『親骨(おやぼね)』となりますので、特に念入りな装飾が施されることが多いようです。
要(かなめ)
『要(かなめ)』という言葉は、「肝心要(かんじんかなめ)」や「チームの要」など、物事の最も大切な点や事柄・人物・要点などを指します。そしてこの言葉が扇子(オリジナル扇子)のパーツの名称から使われるようになったということはあまり知られていないようです。
扇子のパーツの中では、骨を根本でまとめて固定するプラスチックや金属製の釘を『要(かなめ)』と呼びます。つまり、『要(かなめ)』は扇子の骨の部分をまとめている大切な物であることから、重要なことなどを指す言葉として使われるようになったようです。
扇面(せんめん)
扇子(オリジナル扇子)を開いたときにメインとなるのが『扇面(せんめん)』です。紙製や布製のものがほとんどで、扇子(オリジナル扇子)をあおぐことで風を送り出す部分です。
伝統的な扇子(オリジナル扇子)の場合、材質は和紙を用いることが多いようですが、最近では合成繊維や布などを使用したものもあります。また、『扇面(せんめん)』には骨が完全に開ききらないように固定する働きもあります。
『扇面(せんめん)』は、人間でいうと顔と同じで、この『扇面(せんめん)』に様々な装飾をすることによってデザインのオリジナル性を出すことが多いです。主な装飾は文字や文様で、この美しさにやデザイン性によって扇子の価値が変わるといっても良いかもしれません。特に日本画の世界では、『扇面(せんめん)』に絵を描く扇絵(おうぎえ)とよばれる形式があり、この技術は俵屋宗達や尾形光琳などによって発展したものだといわれています。
扇子(オリジナル扇子)の主なパーツは、この「骨」「親骨」「要」「扇面」ですが、そのほかにも扇子(オリジナル扇子)を閉じた状態の時に使用する『責(せめ)』と呼ばれる扇を止める帯状の輪や、携帯の際に使用する持ち運び用の袋、保管用の桐箱、インテリアなどに使用する際に使う「扇子立て」など、扇子(オリジナル扇子)関連商品にもたくさんのものがあり、扇子(オリジナル扇子)を楽しむ時にかかせないアイテムとなっております。





