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オリジナル扇子の解説

冠婚葬祭と扇子 その1

 冠婚葬祭の冠とは本来、初めて冠を着ける元服の儀式を指しましたが、現代では拡大解釈されて子供が誕生してから人生の通過儀礼となる行事すべてを指すようになっています。

お宮詣り
 お宮参りは初宮詣りとも呼ばれ、赤ちゃんが誕生して初めて産土神(産土神)へ参詣し、氏子の一員となったことを報告する行事です。お宮詣りには「宮詣り扇子」と呼ばれる特別な扇子(オリジナル扇子)を用意します。子供の名前と生年月日を書き込んだ扇子(オリジナル扇子)に、麻の皮、熨斗をそえて神社へ納めます。扇子(オリジナル扇子)は末広がりの幸福を、麻の皮は麻の丈夫さにあやかり子供の健康を願って、あるいは白く糸状の繊維を白髪に見立て長寿を願って添えらます。

七五三
 七五三は11月15日に、男の子は五歳、女の子は三歳と七歳の年に、成長を祝って神社や寺などへ参詣する行事です。三歳のお参りは初めて髪を伸ばす「髪置(かみおき)」、五歳は初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」、七歳は、初めて大人と同じ着物と帯を着ける「帯解(おびとき)」「紐落(ひもおとし)」の名残りと言われています。元は関東圏で行われていた行事でしたが、現在では全国で行われています。

 五歳の男の子は大人と同様に白扇を袴の紐へ差します。七歳の女の子は飾り房のついた扇子(オリジナル扇子)を帯締めに挟んで身につけます。どちらも礼装の一部であると共に、末広がりの幸福を願う縁起物です。

十三詣り
 十三詣りは近畿で主に行われる行事で、十三歳になった男女が虚空蔵菩薩に参詣する行事です。これまでの成長と大人の仲間入りをしたことを祝い、智恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願することから、別名「知恵詣り」「知恵もらい」とも呼ばれます。
京都は嵯峨嵐山の虚空蔵法輪寺が十三詣りで有名です。「嵯峨の虚空蔵さん」として古くから親しまれた法輪寺は“難波より十三まゐり十三里もらひにのほる智恵もさまざま”と歌に詠まれるほど近畿一円から参詣者が訪れました。
 虚空蔵法輪寺には面白い言い伝えがあり、参詣の帰り道で後を振り返ると、せっかく授かった智恵を返してしまうと言われ、渡月橋を渡り終えるまでは後を振り向いてはいけないとされています。
 十三詣りで参詣する前には着物を肩上げしておき、参詣後すぐに肩上げを下ろすことで大人の仲間入りをします。十三詣り後は持ち物などもすべて大人の物に代わり、扇子(オリジナル扇子)も子供用から大人用の扇子(オリジナル扇子)が使えるようになりますので、十三詣りを期にオリジナル扇子を誂えます。

還暦祝い
 誕生してから60年で干支が一回りし、生まれた年の干支へ戻ることから、これを「還暦」呼び長寿と健康を祝います。還暦の祝いには赤い頭巾、赤いちゃんちゃんこ、赤い座布団、寿の字が入った白扇を贈りますが、赤い物を贈るのは赤が魔除けの色とされたことや、赤ちゃんに還るという意味があります。また、還暦祝いの祝宴を開いた場合は、出席者へお返しとして扇子(オリジナル扇子)を配り、末広がりの幸福を祈念します。

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